スピノラクトンの副作用
多毛症治療に効果的なスピロノラクトンですが、良いお薬には必ず副作用もつきもので、副作用があります。
スピノラクトンについてもう少し掘り下げてみました。
スピロノラクトンの効用
もともとは「むくみ」をとり、血圧を下げるお薬です。浮腫や高血圧症のほか、心不全の治療にも用います。
体の余分な水分を塩分とともに尿に排出します。その結果、むくみがとれて血圧が下がります。同時に心臓の負担も軽くなります。
体の水分を増やし血圧を上げるアルドステロンというホルモンの働きを抑制します。アルドステロンが抑えられると、水分と塩分(ナトリウム)が尿になってたくさん排出されます。他の利尿薬と異なり、カリウムの排泄が抑えられます。
抗男性ホルモン剤としての効果があるので、ニキビや多毛症の治療にも使われます。
スピロノラクトン服用の注意
飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。
飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。
・免疫抑制薬のタクロリムス(プログラフ)と、抗がん剤のミトタン(オペプリム)との併用は禁止されています。
・他の降圧薬と併用するときは、血圧の下がりすぎに注意します。とくにACE阻害薬およびA2拮抗薬という系統と併用するときは、高カリウム血症にも注意が必要です。
・心臓の薬のジギタリス薬と併用するときは、その血中濃度の変動に注意します。
・飲酒は控えてください。めまいや立ちくらみがでやすくなります。
血圧が下がり、めまいを起こすことがあります。車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
スピロノラクトンの副作用
血液中のカリウム分が増えすぎてしまうことがあります。ひどくなると、精神的な変調をきたしたり、不整脈を起こすおそれがあります。
そのほか、ホルモンの乱れによる副作用も多いほうです。女性では乳房痛や生理不順を起こしたりします。これらは、中止により回復する副作用ですので、それほど心配いりません。
ただし、上記のスピノラクトンの副作用は利尿剤として使用する場合の副作用です。
利尿剤として使用する場合は1日に100~400mg程度を服用しますが、女性の多毛症に対する抗男性ホルモン剤としては、1日に50~100mg程度を服用します。
このくらいの少量では利尿剤としてはあまり効果がなく、血液中のカリウムやナトリウムの濃度にもほとんど変化を与えませんから、副作用の心配もないかと思いますが、お医者様や薬剤師さんの指示に従って服用した方が安心ですね。
